これらの設備の多くは国有であり、これが生み出す雇用・所得・獲得外貨は喉から手が出るほど欲しいものばかり。
なので、第三世界政府はその操業を助成し、生産した鉄を採算割れで先進諸国に売りさばいています。
1983年に初めて、第三世界はアメリカでの外国産鉄鋼の主な供給者となり、日本とヨーロッパを凌ぎました。
発展途上国と先進工業国のどちらでも、助成を受けている鉄鋼会社はアメリカや世界市場でシェアを伸ばし、助成を受けていないアメリカの鉄鋼会社は減産と労働者の解雇を強いられました。
同様に、銅の世界市場が1981年と82年に急激に不況に落ち込んだとき、チリの国営企業は銅の
販売について助成を受けていましたが、この国営鉱山は不安定な労働力を雇用しつづけるために生産をつづけていました。
しかし、チリのこのような行為はアメリカの製銅産業をほとんど恐慌時の操業水準に追い込み、アメリカ企業と労働者は、世界全体の銅販売減少分とその結果生じる失業のほとんどすべてを背負い込むハメになったのです。
コメントする