努力は実らないばかりか、たいていは感謝もされず、ときにはひんしゅくや怒りさえかいました。


よけいなおせっかいをやく癖を直してから、私の人生はとてもシンプルになりました。


そして、おせっかいをやめたいまは、頼まれたり本当に必要とされたときに、心ゆくまで助け船を出せるようになりました。


よけいなおせっかいをやかないということは、人の悩みを解決したい誘惑をしりぞけるだけではなく、立ち聞き、噂話、陰口、人がしていることを分析したり批判することも含まれます。


私たちが人の欠点や悩みを気にする大きな理由の一つは、そうすれば自分の欠点や悩みを見つめずにすむからです。


おせっかいをやこうとする自分に気づいたときは、そこから遠ざかる謙虚さと知恵ももち合わせていることを祝福しましょう。


よけいなおせっかいをやめれば、本当に求められたときに百人力を発揮できるようになります。


自分の習慣や人生のさまざまな問題や矛盾や悩みごとに対処するだけでも大変だというのに・・・


他人の問題にまでかかずらおうとすると、もっと穏やかに生きるという目標の実現は不可能になります。


「私が彼女だったら、あんなことしない」とか「彼があんなことするなんて信じられない」とか・・・


「彼女ったらなに考えてるんだか」といったことを、どのぐらいひんぱんに口にしている?


自分の力のおよばないこと、助けてあげられないこと、まるで自分には関係ないことに、どれぐらい不満やいらだちを感じている?


人に助け船を出すなとは言いません。


助け船を出すべきときと、ほうっておくべきときをきちんとわきまえる、ということなのです。


私は、頼まれもしないのにおせっかいをやきたがるタイプでした。

ソ連はどうも、アメリカのソ連に対する認識および政策の変更は、単にソ連一国に対するものだけではなく、他の国々、他の対外政策の分野にも適用されると思い込んだフシがあります。


ということは、アメリカの対ソ政策の変化をもって、アメリカの対外政策の本質そのものの変化が起こったと、勝手に決め込んだ可能性があるということです。


このような甘い対米認識は、湾岸戦争の中でアメリカ自身の行動によって覆えされていくことになりました。


アメリカのブッシュ大統領は、「新世界秩序」構想を打ち出しましたが・・・


中国では、数年前から、郡小平が「新国際経済秩序」と「新国際政治秩序」という考え方を表明するようになっていました。


2つの秩序をまとめて「新国際秩序」と短くいう場合もあります。


紛らわしいほどに似通った表現ですが、両者の考え方には根本的な違いが含まれています。

アメリカの一極支配体制(新世界秩序)の構想は、そもそもの出発点において、国際民主主義の考え方とは両立できないものです。


・・・その構想においては、アメリカを他の国々と同等の立場に置くという発想はないのです。


アメリカの価値観を受け入れる国家のみが、アメリカを中心とする国際社会の中で市民権が保障されます。


しかし、アメリカの支配権に対して無条件では従わない国々は、国際的な「村8分」の扱いが待っていますし、さらにアメリカの憎しみが高まりますと、制裁、内政干渉、軍事介入などの危険を覚悟しなければならなくなるのです。


米ソ対決時代のソ連は、まさに国際的な孤立化を強いられてきました。


ソ連のような大国であれば、まだアメリカの政策に対抗するためのブロックを作ることもできます。


しかし弱小国では、そういうわけにはいきません。


ソ連は、現実の国際政治の場では、国際民主主義という原理原則を重視した行動をとってきたといえるでしょうか。


それとも、対米協調外交を重視してきたのでしょうか。

国際秩序維持の究極的な依りどころを力、とくに軍事力に求める発想の行き詰りは明らかです。


「利益の均衡」という考え方が直ちに「勢力の均衡」という発想にとって代わるだけの説得力を持つとはとうてい考えられません。


しかし、私たちが主体的に今後の国際関係のあり方、国際秩序を維持する上での基本原理という問題を考えようとするのであれば、既成の観念にとらわれていたのでは済まないことは確かです。


そういう問題意識を投げかけるものとして、「利益の均衡」という、それ自体は流産に終る運命にある発想の意味を捉えておきたいと思います。


次に、対外政策について考えていきましょう。


ソ連の外相がシェワルナゼであった頃、彼は盛んに国際関係における民主主義的あり方(国際民主主義)の重要性を強調する発言を行いました。


その関連で重視されたのが国連でした。


そして、ソ連の現実の外交の中でもっとも重視されたのは対米協調路線でした。

「利益の均衡」によって国際秩序の安定と維持をはかるといっても・・・


具体的な国際問題あるいは関係を処理する上で、どれほど意味がある指針を与えるのかという問題に突き当たらざるを得ないと思います。


ただし私自身は、この「利益の均衡」という考え方はともかく、ゴルバチョフが国際関係のあり方を構想する上での依りどころとでもいうべき考え方を模索しようとしたことまでを、荒唐無稽なものとして簡単に退けることにはためらいを覚えます。


私自身がソ連側の文献で確かめることができたというわけではありません。


しかし、この考え方はおそらく、「勢力の均衡」(バランス・オブ・パワー)という伝統的概念にヒントを得つつ、しかし、勢力均衡という伝統的考え方で今後の国際関係を引き続き規律していくことに対して、ゴルバチョフなりの批判を込めていたのではないかと考えるのです。


勢力均衡という考え方は、欧米の国際政治についての理解・認識を代表する太い流れです。


現実の国際政治を動かす米欧諸国の支配的考え方でもあります。


・・・・その一つの典型的な、そして現代的な現れを、私たちは先にアメリカのブッシュ政権の新世界秩序構想の中にみたわけです。


空間はその無遠慮な侵入者たちを黙って受け入れたかにみえます。


しかし、山岳が、森林が、荒野が、またハリケーンや竜巻、酷寒、熱気、そして「先住アメリカ人」たちが彼らに激しく抵抗しました。


・・・それにもかかわらず、白人たちはやがて自然を「征服」し、広大な空間を完全に「支配」したのです。


やがて空間は「勝利」の上にあぐらをかいて飽食し、浪費する人間にその生存をすら脅かす仕返しをしてくるのですが、思わぬ富を手にした「征服者」たちは、そのことを知る由もなかったのです。


アメリカの地図を開いてみると、まず目につくのはカナダと国境を接する中央部から東にかけての五大湖(東からオンタリオ、エリー、ヒューロン、ミシガン、スペリオル)の存在です。


この広大な5つの湖の面積は、日本の本州がすっぽり入ってなお余りあるほど広いです。


空から見る旅行者は誰でも海と思ってしまいます。


まるで地図での湖水というイメージはありません。


インディアンたちは、あるがままの自然のなかで自給自足の生活を何百年、何千年と送っていました。


太平洋岸では豊富な、森林のなかでの狩猟は、彼らの生活を豊かにしていました。


大平原でも太平洋岸ほどではないにしても、広大な森林や草地にいる野獣にこと欠かなかったのです。


他方、南西の砂漠地帯の台地にたどりついたインディアンは8000年まえの石器時代の生活を続け、採取生活という最も原始的な状態にありました。


インディアンが白人と同じように経度的に、すなわち東西に移動し塑剃嵩場所は、スペリオル湖からエリー湖に至る五大湖と、北東部のアパラチア山脈の切れ目、いわゆるモホーク峡谷だけでした。


これに対し白人は、北東部のいわゆるニューイングランドや南部のバ~ンニアなど、大西洋岸に定着するやいなや、アパラチア山脈を越えて五大湖の南岸やミシシッピの低地に達し、フロンティアの開拓に取りかかったのです。


・・・ここで空間としてのアメリカを考えてみましょう。


前述のようにほとんど手つかずの自然が、侵入してきたヨーロッパ人たちの手に「天与の賜物」として転がりこんできました。

ある一つの場所では、地域的条件が容易により一般的な影響力を無効にするでしょう。


したがって、全体としての地球を研究する必要があります。


長期にわたってあるパターンを調べなければならないので、日々の天候変動は平均化されるでしょう。


さらに、太陽黒点の周期自身は完全には規則的でなく、わたしたちがこれまでに示したように、七年から十七年の範囲で変動しています。


わたしたちは多数の「雑音」から少数の信号を解読する問題に直面しているのです。


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カナダの方から太平洋沿い、あるいはロッキーの山麓沿いに、また別にミズーリ川、その本流のミシシッピ川、東ではアパラチア山脈につながる高原を、いずれも南下してきています。


したがってインディアンたちがつくっていたアメリカ地理と、ヨーロッパ人たちがつくったそれとは基本的に異なっていました。


前者は地球の緯度にしたがって南北に、後者は経度に沿って東西に、とりわけ東部から西部に移動しました。


インディアンは自然に順応し、白人たちはこれを破壊して、「文明」と称しました。


白人たちは食欲にも目の色を変えて燃料や鉱物資源・・・


金、銀、銅、石炭、石油などを採りつくし、掘り散らしたのに対し、インディアンはこれらにはまったく関心を示さず、無欲でした。


それどころか、彼らは自分たちの先住民としての権利さえ捨てて・・・


西部劇にみられるいくらかのむなしい抵抗はしたものの、白人の政治家や鉄道会社や土地投機師たちに、土地の収奪をなすがままにさせてしまったのです。


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